前回の診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検(勉強方法2)では、診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検においての項目毎(傷病名、診療開始日、転記、診療実日数、初診、再診)の点の取り方について御紹介させて頂きました。
今回は医学管理(薬剤情報提供料、特定薬剤治療管理料、悪性腫瘍得意物質治療管理料)、在宅、投薬)の点の取るポイントの御紹介です。
これらは一見難しそうに見えますが、ポイントを掴めば得点源にできる項目ですので、御紹介するポイントをしっかりとおさえることで確実に点を取りましょう!
医学管理
こちらはスタディブック1に載っている内容を見れば大半は把握できます。
こちらもポイントがあります。それが以下の通りです。
※手帳記載加算は必要?
・特定薬剤治療管理料
・悪性腫瘍得意物質治療管理料
薬剤情報提供料
薬剤情報提供料は本当によく出ます。これでもかってぐらい出ます(笑)
出題方法も単純で加算漏れ、加算しすぎのどちらかが大半です。
ただ、たまに「手帳記載加算」の考慮についての出題も出ますので、同加算の漏れがないか?不要なのに加算していないか確認しましょう。
難易度
普通
特定薬剤治療管理料
こちらが出た時は注意です。
なぜかと言うと、血液採取(静脈)料は、同管理料に含まれているためです。
つまり、「特定薬剤治療管理料」という記載があったら、血液採取(静脈)料を算定していたら修正が必要ということですね。
この修正させる問題は頻出しますので、注意点として是非おさえておきましょう!
難易度
普通
悪性腫瘍得意物質治療管理料
この悪性腫瘍得意物質治療管理料が出てきた時も「特定薬剤治療管理料」が出てきた時と同様に注意です。
この悪性腫瘍得意物質治療管理料を算定すると、腫瘍マーカーの実施料、判断料、血液採取量は算定できないのです。
よって、同管理料を算定した際には、上述算定が加算されていたら修正することが必要です。
難易度
普通
まとめ
医学管理はスタディブック1を見れば大半が回答できるのですが、上述の「特定薬剤治療管理料」「悪性腫瘍得意物質治療管理料」のように算定されることで他の算定に影響するものがあります。
他の医学管理にも注意事項がありますので、医学管理の追記/削除があった場合は必ず補足事項も確認するようにしましょう!
在宅
在宅に関してはスタディブック1を見てもおわかり頂ける通り、出題範囲は狭いです。
出題される問題自体もスタディブック1の記載に関することが多く点数が取りやすい箇所です。
出題される事はあまりないですが、出た時のためにもちろん対策が必要です。
特に頻出なものが「在宅自己注射指導管理料」です。
こちらは例外の補足事項が多く出題しやすいためと思われます。
以下にその補足事項を載せておきますので参考にして下さい。
※在宅自己注射指導管理料を優先する
・1月1回算定
・退院日に算定できる
・初回指導月から3月限
難易度
普通
投薬
投薬は必ず出題される箇所で、かつ、出題数も多いのが特徴です。
スタディブック1ではページ数は少ないですが、内容が広いためそれに応じた対策が必要となります。
なお、ポイントは以下の通りです。
・外用薬とは何かを、きちんと理解しておく(頻出です)
・特定疾患処方管理加算の長期加算と、通常加算の違いを把握する
・入院時の麻毒加算は「1日」につき1点(1回ずつではない)
・一般名処方加算1と、一般名処方加算2の違いを正確に把握する
・入院患者に対し退院時に投薬があった場合は、「退院時◯日分投薬」と記載する
・薬品名/規格/容量の記載が間違えていないかを確認する
・点数と日数の記載が間違えていないかを確認する
・外用薬の場合、「薬品名 規格 容量 ◯×1」となっていることを確認する
・点数の計算方法を必ずマスターする(必ず出題されます!)
特に計算を苦手とする人が多いですが、悩むのは最初だけで、数年分の計算問題を解いていれば自然と慣れが出てきます。
そうすると計算問題が必ず得点源になりますので、最初の敷居が高いですが頑張って理解するようにしましょう!
難易度
普通