前回の医療事務知識/筆記(択一式)の勉強法(各問題に対する解説1)では、医療事務知識/筆記(択一式)の問題1~8までの解説を紹介させて頂きました。
今回は引き続き、問題9からの解説です。
各問題に対する解説
問題9:窓口徴収額の計算
診療点数が◯◯点を前提とした時、◯◯際の人の点数は?という出題されますので、簡易ではありますが、計算が必要となります。
とはいえ、ポイントは以下だけですので、こちらがメモれていれば、計算は比較的簡単かと思います。
小学校入学後~70歳未満:3割
前期高齢者(70歳以上~75歳未満):一般(2割)、現役並取得者:3割
後期高齢者(75歳以上~):一般(1割)、現役並取得者:3割
[注意]
前期高齢者:1日生まれの人は70歳の誕生日から、2日以降は70歳の誕生日の翌月から
後期高齢者:誕生日当日から75歳とみなす
問題の難易度
易しい
問題10:窓口担当者の接遇
窓口担当者として相応しい行動とは?という出題です。
特に対策をしなくても、普通の判断だけで対応可能です。
問題の難易度
易しい
以後の問題11からテキスト3(医療費(診療報酬点数)の算定方法)からの出題となります。
この点もしっかり把握しておいて下さいね。
問題11:基本診療料
時間外加算、休日加算、外来管理加算、初診料、再診料から問題が頻出されますので、それぞれの基本的な考え方をメモしておきます。
また、それぞれの例外も良くでるので重ねてメモしておきます。
なお、頻出されるポイントは絞れているものの、少し例外的な出題も多く、難易度は高めと位置づけています。
問題の難易度
普通~難しい
問題12:入院料の計算
入院日と各条件が記載されており、その条件に該当する入院料の計算です。
この各条件(入院基本料加算や一般病棟入院基本料等)に対する点数はテキストに載っていますので、それを印刷し、ノートに貼り付けておきます。
なお、各点数が分かれば、後は単純な計算ですので、問題自体は簡単です。
問題の難易度
易しい
問題13:医学管理
医学管理の説明が正しいかどうかが問われます。
まさにテキストからの出題ですが、医学管理の項目は多いのでテキストにラベルを付け、頻出する医学管理や説明にマークをしておきます。
これで試験も十分に対応可能です。
問題の難易度
易しい~普通
問題14:在宅医療
在宅患者訪問診療料、在宅患者訪問看護・指導料を中心に問題が出題されます。
在宅医療に関してはテキストを見ても分かる通り、在宅医療全般から出てもすぐに調べれるぐらい狭い分野ですが、過去問の5年分を確認し頻出箇所を洗い出しておいた方がよいでしょう。
若干、この問題には癖があるかなという印象がありましたので、過去問でしっかりと慣れておいてくださいね。
問題の難易度
易しい~普通
問題15:投薬
内服、頓服、外用薬を中心に出題されますが、外用薬に関する出題が多い感があります。
例えばトローチは色々説明を加えて問題に出ても外用薬には変わりないという具合です。
よって、外用薬の説明は必ずノートに印刷して貼り付けておきましょう。
また、スタディブック1の投薬のページを印刷して、貼り付けておくと幅広く対応可能ですので、貼り付けておくことをおすすめします。
問題の難易度
易しい~普通
問題16:注射
注射の各項目に対して広く出題されるので、スタディブック1の内容を印刷して、貼り付けておきましょう。
また、以下の例外の算出方法は頻出ですので、必ずメモっておきましよう。
・局所、病巣内薬剤注入
・子宮膣部注射
・咽頭注射
・腱鞘周囲注射
※特に腱鞘周囲注射と、腱鞘内注射は間違いやすいので注意!!!(間違いやすいため頻出問題です!)
問題の難易度
普通
問題17:処置
処置に対する点数を答えるものが多いです。
この問題の厄介なのが、処置の項目が非常に多いことです。
スタディブック1から探して解答をするのですが、過去の傾向を見ても頻出問題が絞りにくく、試験時に時間がかかる問題なので、少し焦りが出る問題です。
よって、少し調べて見つからないようであれば、後で時間が余れば解く候補にしておくのが賢明です。
他の易しい、普通レベルの問題を1つでも多く解けたほうが、合格に大きく近づきますしね!
問題の難易度
難しい
次回の医療事務知識/筆記(択一式)の勉強法(各問題に対する解説3)では問題18からの解説となります。